オイルパックでお風呂エステ

お正月はオイルパックで気持ちよくスタート

新年明けましておめでとうございます。
今年の正月3が日は冷え込みが強く、特に北国は冷凍庫なみの寒さと大雪の天気予報が出ているようですが、東京のお正月は綺麗な青空が見えます。

この季節、お風呂にゆっくりとつかり身体を温めるのはいいですね。そして、このお風呂タイムを利用したオイルパックは、乾燥気味のお肌の調子を一機に整えてくれます。肌の皮脂量は20~30歳代までは増加しますが、それ以降は減少し続けます。

加齢による皮脂量の影響

年齢を重ねると自身で脂肪酸を作る能力が低下し肌はカサカサになりやすくなります。お風呂や美顔スチーマーを利用したオイルパックで、脂肪酸を角質層に浸透させれば、吸い付くような肌感覚が取り戻せます。

さて、このオイルパック、”オイル”と呼ばれるものならなんでもいいのでしょうか。


大きく分けて3種類のオイルがあります

炭化水素油

炭素と水素だけからなるオイルで、例えば石油から作られるワセリンやミネラルオイル(ベビーオイルの成分)やサメ肝油あるいはオリーブ果実から製造されるスクワランなどです。安定性が高いのが特徴です。

ワセリンやミネラルオイルは分子量が大きいため、皮膚には吸収されず、皮膚に塗ると皮膚に被膜を作り、水分の蒸発を防いでくれます。このため、ブースターやオイルパックのような用途には向きません。

ワセリンやミネラルオイル

ワセリンやミネラルオイルの例


油脂

動物由来油脂と植物由来油脂があります。油脂の主要成分は、脂肪酸とグリセリンが結合した構造のグリセリドで、油脂の種類により脂肪酸の種類や比率が異なります。

コスメオイル中の脂肪酸の様子

コスメオイル中の脂肪酸の様子

飽和脂肪酸(例:ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸)が多い油脂は常温では固体で、不飽和脂肪酸(例:オレイン酸、リノール酸、エイコセン酸、リノレン酸)の多い油脂は常温で液体です。より不飽和脂肪酸が多ければ、オイルのテクスチャーがサラサラしています。また、体内で必要なのに人には作ることができず、食物として摂取したり、皮膚からとる必要のある脂肪酸もあり、必須脂肪酸と呼ばれています。そういった必須脂肪酸(例:リノール酸やαリノレン酸)を多く含むオイルもあり、サボテンオイルや荏胡麻(えごま)オイルには多く含まれます。

油脂に含まれる脂肪酸は、お肌に浸透して肌を柔らかくして、水分の蒸発も防いでくれる働きがあります。オイルパックには油脂と呼ばれるオイルが適しており、必須脂肪酸や多様な脂肪酸が豊富な油脂が魅力的です。

エステル油・ろう類

ホホバオイルオイルやみつろうなどです。油脂と炭化水素油の中間の性質で、被膜を作って肌を保護するのには優れています。

オイルパックしたりするとサボテンオイルが皮膚への浸透性が良いことが感じられます

皮膚の表面には約0.02mmの角層があります。角層は角質細胞がレンガのように何層にも並び、その間を細胞間脂質が満たしています。細胞間脂質はセラミドや脂肪酸などの脂質の層と水分子の層が、何層にも重なりあう「ラメラ構造」という層構造を形成しています。皮膚は500kDa以上の大きな分子サイズのものは通しにくい性質があります。

皮膚のラメラ構造

角質層のラメラ構造(イメージ図)

一方、脂に馴染みやすい成分は角質層へ吸収されやすく、分子量500より大きくても通ることができます。ただし、角質層より先には脂溶性が高すぎると進めないので、結局、脂溶性が適度に高いと皮膚からの吸収性が高まります。

また、融点が低いほうが角質層に溶けやすくなるので、皮膚からの吸収性が高まります。サボテンオイルに多く含まれる脂肪酸のリノール酸の融点は-0.5℃です。


オイルパックの方法

洗顔後、水分をふき取り、オイルを顔全体に薄くのばします。掌で顔を優しく何度か包み込むようにしてつけます。あとはお風呂でゆっくりと温まり、その後、化粧水などいつもどおりのお手入れをします。美顔スチーマーに10分程度あたれば同様にオイルパックができます。

多様な脂肪酸やその他の成分を浸透させられるオイルパックは魅力的ですね。